告白

REiKO2010-06-30

話題の映画「告白」を観た。

実は、湊かなえの原作が有名なのだが、私は原作は読んで無くて、とにかく映画だけ見た。特に恐怖訴求の映画は好きではないが、監督が中島哲也だというので、私にとってはMUST SEEの映画だったわけで。

中島哲也監督のファンである私は、今回の作品で新たなナカテツ・ワールドを観た。今までのポップで派手な世界感は全く無いからだ。しかも、俳優さんたちが素晴らしい!! やっぱり松たか子を始め、木村佳乃も良い演技をしていた。子供たちも、恐ろしいぐらい…。

でも、そこにはちゃんとナカテツらしさも溢れていた。それは一言で言うと「絵作り」なのだが、CM監督出身らしく、一本の映画をまるで15秒CMのように拘っているその映像と音楽の使い方はピカイチだ。あぁ…ここで、耳のアップとか…あぁこのシュールな客観的な音楽とか…どうそのシーン一つ一つが計算されて、観ている人をスクリーンにくぎ付けにさせるのだ。

あえて今までのナカテツ作品と比較するなら、「嫌われ松子の一生」の明るくポップな演出を全て取り除いた感じ…とも言える。

殺しと人間模様の映画なので、観終わった後味は、あまり良く無い。でも、そういうテーマだし、何かを考えさせる映画なのだから、そこを求めてはいけない。一緒に観た二人の友人は、あまり観終わって良い評価を残して無かったので、この映画は賛否両論あると思う。…でも、私はいい映画だと思う。ナカテツファンだし…。

原作も読んでみたくなった。

http://kokuhaku-shimasu.jp/index.html