お天気のベニス

REiKO2005-08-23

「さて、今日はやり残したこといっぱいなので、計画的に行動しなくっちゃ!!」・・・そう思い、一日がスタートした。幸いお天気はバッチリ!!☆
まずは、サン・マルコ広場へ行き、鐘楼へ登った。塔自体は96.8m、そして60mのところまでエレベータで登れるのだ。60mって思うと、たいしたことないよね・・・。でも、ベニスには高い建物が無いので、60mで十分、レンガ色の屋根の並ぶ街を一望できるのだ。
その後は、サン・ポーロ地区へ向かった。まず、「リアルト橋」というところへ。この橋は、橋の上にお店があるという不思議な端なのだ。金細工屋、お土産屋が並んでいる。
そしてさっさと歩き、「サンタ・マリア・グロリオーサ・デイ・フラーリ教会」を見学。ここは14世紀設立で、ティツィアーノの『聖母被昇天』という有名な絵がある教会だ。そして、その後はすぐ裏にある「サン・ロッコ大信徒会」へ。ここは、16世紀に建てられた聖ロッコを信仰する信徒会の建物で、会員だったティントレットが装飾したらしい。とにかく大広間の天井にも壁にも、隅から隅まで絵画だらけなのだ。部屋の柱が木の彫刻になっていて、これがまたとてもユニークだ。いや〜これは一見の価値アリ。
そして我々は、大運河をヴァポレットに乗って下り、昨日観そびれた「アカデミア美術館」へ。ヴァポレットとは、水上バスのこと。車の乗り入れができない島内は、これで移動するしかないのだ。東京で言うところの、東京メトロみたいな感じで、色んな線があって、駅数も多いのだ。「アカデミア美術館」は、ヴェネツィア派のコレクションが展示してある。有名な(話題の)絵画もあって、そこはちゃんと縄張りして近寄れないようになっていた。なかなか興味深かった。
その後一服してから、また時間と体力の節約のため、ヴァポレットに乗って「サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会」へ。ここは、ヴェネチアバロックの建築で、1630年に聖母マリアに捧げて建てられた教会。内部装飾はティツィアーノ等。聖母マリアの絵が、少し黒マリアちっくで(・・・といってもそんなに黒くなかったが・・・。)、黒マリアに興味がある私の母親は、「こんなところに黒マリア信仰があったとは!!」とか言って、興味津々。
さて、一通り見物したかったものは観終えたので、またヴァポレットに乗って、サン・マルコへ。しかし、ベニスに来たからには、ゴンドラに乗らなくては!!
そんなわけで乗りました、ゴンドラ。最初45分100ユーロとか言われて、短くてもいいから安くして欲しいといい80ユーロにしてもらった・・・しかし高い!! それでも乗りたかったから、乗った。ゴンドリエーレ同士は漕ぎながらぺちゃくちゃおしゃべりするし、お昼食べてないからとか言って、サンドイッチ食べながら漕いでいたが、その適当な感じがまたイタリア人ぽかった。 何がともあれ、乗ってる方はそんなことは関係無し。とても優雅で、気持ちよかった。
夜はホテルでさくっと食べて、それからVIVALDIのコンサートを聴きに行った。INTERPRETI VENEZIANIという演奏家集団の演奏で、彼らは日本でもコンサートをやったことがあるぐらいの実績だとか。まず、Antonio Vivaldi "Le Quattro Stagioni"(四季)を!! その次の曲は私は知らない曲だったが、Giovanni Paisiello Concerto in do maggiore per pianofortee archi というピアノの曲。そして、最後が、Manuel De Falla Danza da "La Vida Breve" per violino e archi だった。これ、結構有名なバイオリンの曲で、好きな曲なので、嬉しかった。小さなムードのある会場で、音楽を聴けて、なかなか良かった〜♪

これで、ベニスも満喫できたかな。お天気で本当に良かった!!