プレッシャーと性格の関係

REiKO2006-08-03

夜、久々に昔2年半前まで担当していたクライアントの担当者とご飯を食べた。そもそも、その担当者は現在、私の友達と一緒の部署で働いているという縁があって、一度一緒にご飯でも・・・ということになったのだ。
その担当者の当時の印象と言えば、「マジメ」!! それしか言い様が無かった。少し毒舌な部分もあり、私にとっては少し恐い存在だった。一緒に編集室でモニターを12時間ぐらい見詰めながら徹夜したこともあったが、あまりにも深刻な雰囲気だったので、休憩や雑談すらできない状況であった。そのクライアントの仕事は、世界で認知率ほぼ100%のビッグなブランドの日本でのマーケティングを背負っていて、しかも彼はそのブランド担当部署のグループマネジャーだった。
約1年前ぐらいか、彼が今の私の友達のいる営業部署に異動になった。それからというもの、生活が規則正しくなり、仕事も上手く行き、更に周りの環境もよく、とても楽しんでいらっしゃるようだ。そのせいか、とても明るく、面白い人になった・・・というか、本人曰く、今が本来の自分なのだとか・・・。本当に驚くぐらい変わった。 
結局、そのブランドを担当している人では、どんな人でも暗くなり、追い詰められるそうだ。そう、商品ブランドイメージと正反対な感じ。それだけ、仕事というものは、ときには過大なプレッシャーによって、性格や人柄を屈折させてしまうのだ。
思い起こせば、私も2年半前は結構厳しい顔をしていた。自分ではそのつもりは無かったが、部署を異動してから、前のチームの人に「なんか顔色良くなったね。」とか「元気そうだね。」とよく言われる。その原因は、私の場合は社内の環境の問題が大きかったと思う。同じ部署の人たちに、悪気は無いが、凄く押さえつけられていたからだ。異動してからはノビノビと、自分のやりたいように仕事を仕切らせてもらっている。そうすると、自然と心のゆとりが持て、それと共に良い表情も生まれてきたのだろう。
私は時に、自分の人生に対して、「もっとチャレンジしていかなくては!!」・・・と想う。もっと自分を高められるように、自分のキャパギリギリのところで踏ん張ることも必要だと感じていた。しかし、そうすると恐らく心のゆとりが無くなり、私生活とトレード・オフしなければいけなくなる。この元クライアントの方を見ていて、「幸せ」には色んな形があることを改めて実感した。