NE-YO@日本武道館

NE-YO@日本武道館

とうとうNE-YOも日本武道館でライブをすることになった。私は2日目金曜日の公演行った。2日間、あっという間にチケットは完売したらしい。前からNE-YOのチケットは即完売するんだけど、それにしても3年前は渋谷のクラブでライブをしていた人が、あっという間に日本武道館を満杯するアーティストにまで成長した。私は渋谷でのライブは行きそびれてしまっていて、私が最初にNE-YOの歌声を生で聴いたのは、2年前の横浜BAY HALLでのライブ。今でのあの時初めてNE-YOを観た、そして聴いた衝撃と感動は忘れない・・・。それぐらい良いライブだった。観客までもが一体となって、とにかく盛り上がった。そして、それからというものNE-YOのライブの規模はどんどん大きくなり、コア・ファンが集まるライブから、マス向けのライブに移行し、そして日本武道館でライブするにまで発展したのだ。今回がある意味、初めての大きな、構成も練られた、フル・バンド(with ホーン・セクション)で、ダンサーや振付も試行錯誤した、長時間のコンサート・ツアーということができるだろう。 
今回、NE-YOの生歌を聴くのは、実は私にとって6回目である。まだデビューして3年の外タレで、6回も生で聴いてるって凄いことだよね。どれだけNE-YOが働き者で、短期間でお金を稼ぎまくっているかが分かるよね!! 何しろ、アルバムも毎年1枚(計3枚)のリリース、他のアーティストの楽曲提供も数知れず・・・でも、彼は1曲書き上げる所要時間がわずか約20分前後らしく、しかもこれほどまでの素敵な曲(ヒット曲)を生み出すのだから、天才とは恐るべき宝だ。しかも、彼の場合は、一箇所に留まらず、常に新しいことにチャレンジしているアーティストであり、そのクリエイティビティも無限大な感じがする。今回のライブでも、新しいことにチャレンジしている様子は伺えた。もちろん昨年発売された3枚目のアルバム「Year Of The Gentleman」の曲を披露したこと自体が新しいけど、それ以外にも前のアルバムのヒット曲を少しアレンジを加えるという方法で工夫していた。曲の最後の閉め方をアレンジしてみたり・・・例えば「Sexy Love」の最後は、「Human Nature」(Michael Jackson)の音をサンプリングで終わったりね。そして、曲そのものをアレンジしていたり・・・例えば「Do You」はサルサ調、「So Sick」はレゲエ調(※これはちょっと曲の切なさぶち壊しでイマイチだったけど・・・。)だったりとね。あと、相変わらず他のアーティストに提供した曲も歌っていたけど、色々新曲系に変わっていたよ!! 例えば、Rihanna「Take A Bow」とか、Jennifer Hudson「Spotlight」とか・・・。とくに「Take A Bow」はフルで歌っていたけど、全く違和感なく、しかもRihannaと同じフェイクをしていて、もしやRihannaがNE-YOのデモ通りに歌っているのでは?!・・・と思わせる感じだった。相変わらず全米10週1位のメガヒット曲のBeyonce「Irreplaceable」と9週1位のMario「Let Me Love You」は外さなかったけど・・・。あと意外だったのは、Fabolous feat. Ne-Yo「Make Me Better」と、Plies feat. Ne-Yo「Bust It Baby」という、本人メインの曲じゃない歌も披露したこと。特に「Bust It Baby」は大好きだし、嬉しかった。 

ライブ全体の感想としは・・・とにかく楽しかった♪ やっぱり、何がイイって、曲がイイ!!☆ 「Because Of You」から始まり、アンコール前には「Closer」で盛り上げ、アンコールは「Can We Chill」で締めくくられた。NE-YOの曲は、歌詞が頭に残るような曲ばかりだから、私は結局1時間半強ずっと一緒に歌っていて、最後の方には喉が痛くてたまらなかった★ 本当に曲が素敵で、そんな曲を生バンドで聴いて、本人が目の前で歌って、サイボーグばりの(ニューハーフっぽい)スタイル抜群のダンサーたちが踊っているのだから、楽しいでしょう!! 満足したよ。しかし、あえて言うなら、最初にNE-YOに観た横浜ベイでのライブや、その数ヵ月後の新木場スタジオコーストでのライブと比較したら、あの時のグッと持っていかれるものは無かった。昨年のSpiringrooveで初バンドライブを披露した時と比べたら、バンド演奏も板について遥かに良かったんだけど・・・それにしても、カラオケ時代のライブの方が感動があったのは、どういうこと?! 要因は2つあると思う。1つは、NE-YOが太ったこと!! 今回もYear Of The Gentlemanらしく、グレーのスーツでジェントルマン・ルックだったけど、太ったせいで、ズボンがムチムチ。昔感じられたセクシーさは全く失われてしまっていた。(逆にキュートなキャラを前面に出していた。)本当に残念・・・あのスーツを着たいなら、絶対少しは痩せるべきだと思う!! 2つ目の要因は、やっぱり会場が大きくなって、マス向けのライブになったということ。やっぱり規模が大きくなると観客との距離は遠くなる。アリーナ席で、顔の表情がはっきり見える席にいても、遠く感じるものだ。客層も、コア・ファンだけじゃなくなる。以前のように「So Sick」や「Stay」で合唱が起きることも無い。っていうか、そもそも「Stay」を今回のライブで披露さえしなかったのに驚いた。彼がビッグになったのだから仕方が無いことかもしれない。しかもNE-YOの場合、既にCDや曲のクオリティが高いだけに、ライブでその良い曲を1時間半、生で歌声として聴いて楽しめる・・・ということが全てになってしまっていることに問題があると思う。ビッグ・スターになってしまった以上、ここはMCを工夫するか(もう少し本人の気持ちを語ったりする方向性)、演出を工夫するか(例えばJanet、Christina AguileraMadonnaのように)、・・・そして忘れてはいけない最も重要かもしれないことは、ダイエットしてセクシーさを取り戻すことでしょう!! 常にハイ・クオリティのパフォーマンスができるプロのアーティストだからこそ、ライブの価値も落とさないように工夫していって欲しいナー。 

ところで、3枚目「Year Of The Gentleman」のアルバムについて、ここで感想を述べてこなかったので、あえてここで少しコメントをしておこう。私、このアルバムを最初聴いた時、本当にスゴイなー!! って思った。1枚目デビューアルバム「In My Own Words」では彼のソング・ライターとしての才能に感動し、2枚目「Because Of You」ではMichael JacksonやPrinceを彷彿させるような音楽に発展して、更に3枚目「Year Of The Gentleman」ではハウス要素を取り入れたり(1st. シングルの「Closer」とかまさにそうだよね。)、ヨーロピアンPOPな感じの曲を取り込み(例えば「So You Can Cry」とか・・・)、新たな要素を発揮してくれて、ただのR&Bという箱には留まらないことを証明してくれた。ただ他のジャンルに取り組んでいるというよりは、全てのNE-YOのフィルターを通した音楽になっているから、ユニークでオリジナリティを感じさせるのだ。そして、「Miss Independent」のようなインディペンデントな女性をリスペクトするメッセージを打ち出したり、やっぱりやることがカッコイイ。私は実は「Stop This World」というバラード曲が一番気に入っていて、なんかJames Morrison(私が支持しているUKシンガー・ソングライター)を彷彿させるような歌い方とメロディーだからだ。この曲は今回のライブでも生で聴けて非常に嬉しかったし、恐らく一番私が感動した瞬間だった。 

色々書いたが、これからもNE-YOは進化し続け、どんどん新しい衝撃と良い音楽を提供してくれることでしょう。 “A Milli騒動”の時(あらゆるアーティストがLil' Wayneの「A Milli」というヒット曲をカバーしまくって、金持ちアピールしていた事件)、NE-YOがラップに挑戦してPVまで作ってしまった時はやり過ぎだと思ったけどね。(しかもBusta Rhymesまで出演)ラップは向いてないからやって欲しくないけど、それ以外はどんどん新たなチャレンジをして欲しいし、その才能に私は期待しているよ!!☆

「Miss Independent」↓ 

最新シングル「Mad」↓ 

ラップで調子に乗ってPVまで作ってしまった「A Milli」

イヤー・オブ・ザ・ジェントルマン+3(50000枚生産限定)

イヤー・オブ・ザ・ジェントルマン+3(50000枚生産限定)