地下鉄に乗って

REiKO2006-11-25

映画地下鉄(メトロ)に乗ってを観た。 
「いつもの地下鉄を降りると、そこは昭和39年の東京だった。」・・・宣伝コピーそのままな話。これは、「鉄道員(ぽっぽや)」で有名な、浅田次郎原作の映画。「鉄道員」も、この「地下鉄に乗って」も原作は読んでいないが、映画を観る限り、非常に似ている。ファンタジーであり、妄想と現実のタイムスリップ。堤真一演じる真次が、過去に戻って、絶縁するほど憎んでいた父親の過去と出会う物語だ。
映画自体がどうだとか、物語がどうだとか・・・そういうこと以前に、とても考えさせられる映画だと思った。人は、その場の精神状態で、大きな勘違いをしたまま生きているのかもしれない・・・もしかしたら、そこに隠れる真実があるのかもしれない・・・そう想わせる内容だった。人は、色んな状況の中で、多くの悩みと苦労を乗り越えていて、どんなに近い人(親・恋人)であっても、そこに隠れる背景に気付くことは難しいのだなぁーと。私自身も、自分の両親の過去を見てみたいと思った。 
小林武史の音楽が良い感じで、映画としても「鉄道員」より好きだな。けして“素晴らしい映画”と言えるほどの感動作でも、泣ける映画でも無いけど・・・。一緒に観ていたミサトは、最近「手紙」を観て大泣きしたらしく、むしろ「手紙」の予告で泣きそうになったって!!(笑)

http://www.metro-movie.jp/