Springroove 2007

春フェス… Springroove と　Punkspring があるけど、もちろん私が興味があるのは、Springrooveの方。フジロックやサマソニと、ロックのフェスは充実しているけど、ヒップホップ系は今までありそうで無かった。そして、去年から始まったSpringroove…Snoop Dogg、Pharrell、Erykah Badu、Nate Jamesとなかなか豪華メンバーだったのに、昨年行きそびれてしまっていた。
しかし、今年Springroove2007、これはマストでしょう!!…って思った。何せ、Kanye Westに、あのLauryn Hillがやって来るというのだからッ!!　

そして、幕張に行って参りました。
海浜幕張の駅前でサンプリングしていたRed Bullを体内チャージして、Lady Sovereignのステージを目指して会場に向かった。14時過ぎ、到着したら、まさに彼女のライブがスタートしていた。
Lady Sovereign ･･･UKの若いちびっこ女子MC。とにかく元気、パワフル、そして“生意気”な雰囲気を味としている、そんなアーティスト。イギリスでは既に売れっ子らしい。勢いと若さがあってスキルもあるので、そのうちUSでも売れるのでは無いかと思う。USでは、今年Gwen Stefaniのツアーに便乗するらしい。"Love Me Or Hate Me"とか、ノリノリでイイ感じだった。最後には、ドラムステッキを一本奪って、自らシンバルを叩いていたよ。　
その次は、湘南乃風 ･･･申し訳ないが、彼らのステージに全く興味がなく、お腹空いたので、ケバブで腹ごしらえをしていた。相変わらずタオルぶんぶんしている様子は、一応スクリーンで確認した。　
Ak'Sent ･･･LAの新人ラッパーだが、彼女は去年日本で売れたね!! 日本でここまでバカ売れしたのは、プロモーションが良かったからだと思う。夏によく渋谷センター街のヴィジョンで " Zingy feat. Beenie Man"とアルバムの宣伝を見たし、TVCMも結構オン・エアーされていたもんね。この歌がキャッチーだという要因も大きいけど、夏のヒット曲に仕立て上げたTOSHIBA EMIの人たちもお見事!! 日本で売れたこともあって、最近DOUBLEとコラボしているから、DOUBLE来ないかなぁーって密かに期待していたら、出てきたーッ!!☆ ステージに男性を上げて、2人エロエロな感じで男性に絡んでいたよ。・・・ここで、ちょっと盛り上げに欠けていたオーディエンスも一揆にテンション上がった。そして、盛り上がったところで "Zingy"!! 踊りもパワフルで、楽しく終わった。ところで、Lady Sovereignだけでなく、Ak'Sentも背が低くてちっちゃかった。　
ZEEBRA ･･･日本で最もメジャーなMCじゃないかと思う。活動暦も長いだけあって、日本のヒップホップ界の兄貴的な存在になっているよね。だからこそ、超一流ダンサーが大勢出るステージだった。どうしても今年のSpringrooveに出たかったから、30分のステージタイムをもらったと本人は言っていただけあって、その気合は十分に伝わった。だって、30分なのにZEEBRA本人の衣装替え有り、それどころかダンサーは1曲ごとに別の衣装だったよ!! 私にとってはダンスショーを観ていた感覚に近かった。最初は前の方にいたが、疲れたので途中で後ろの方へ移動し、遠くの方から座って観たけどね。　
Lupe Fiasco ･･･去年デビューしたばかり、しかし大注目の大型新人ラッパー!! 彼のステージは、私も結構楽しみにしていた。アルバムは聴いてないけど、でも評判凄くいいし、GRAMMYもノミネートされまくってたし（結局何も取れなかったけど）･･･。とにかく元気な男だった。体力は間違いなくあるね!! ステージの上をピョンピョン飛び跳ね、クルクル回り、しゃがんだり、台の上に上がったりと、もう大忙し!! しかも照明当たっているからかなり熱いハズ。盛り上げようと一生懸命だし、自分の体力をステージに捧げている感じが伝わった。もちろんオーディエンスもノリノリで、Lupeは人気モノだった。
AI ･･･R&B歌って紅白出場まで果たした女の子。ビール飲みながら後ろの方で控えめに観た。バックコーラスが4人いて、とにかく皆パワフルヴォイスだったから、アップテンポの曲は、ちょっとAIちゃんの声がバックコーラスに埋もれてしまっていた。しかし、バラードを歌うと、彼女の声が良く聞こえて、とても上手だったと思う。最後に「バック転」をするとか言って、ポーズだけとった意味は、かなり理解不能だったけどね。　
その後、Ziggy Marley ･･･Bob Marleyの息子のステージだったが・・・ この間、我らは体力温存タイムだった。トイレ行ったり、ご飯買い食いタイム。でも後半はスクリーンで観たけどね。　
そして、その後はLauryn Hillの時間だった。あっ･･･失礼★ "Ms. Lauryn Hill"。　
Lauryn Hill･･･ずーっと活動を休止していた中、去年のドキュメンタリー映画 "BLOCK PARTY"で久々に彼女の歌声を聴いて、もしやLauryn復活かと期待していた。しかし、この"Ms."が付いているところからして、ちょっと怪しいとは踏んでいた。彼女は精神的に大丈夫なのだろうか?!?!★ そしてローリン姫の登場を待った。本当に登場するのだろうか?! なんせLupeのステージの前に隣に立っていた兄ちゃんたちが、「水曜のローリンの単独公演、2時間待ちだったらしいよぉ。しかも、衣装が選べなかったからだってぇ!!」と話題にしていたのを耳にしていたので、姫は絶対に時間通りに登場しないだろうと思っていた。
そしてMC登場!! 「水曜のライブに行った方いらっしゃったら、もうお察しかと思いますが･･･」と。キターッ!!＊　「まだ会場に到着しておりません!!」･･･やっぱりね＊　
というわけで、なんとトリを務めるはずのKanye Westのライブを先に行うというのだ。急なスケジュール変更、しかもトリの座を姫に気軽に譲ってあげたカニエ様･･･まさに神様のよう!! 観客も思わず「カニエさん、超〜イイ人!!☆」という言葉をこぼしていたのがあちこちから聞こえてきた。そんなわけで急にKanye Westのライブを先に行うことになり、即効スタッフもステージのセッティングを始めた。
Kanye West ･･･もう説明は無用･･･グラミー賞取り捲り男、彼のステージが始まったのは20時頃。"Diamonds" から始まり、いつものストリングス隊もいて、とってもゴージャスなライブだった。もちろん盛り上がりも半端無い感じで、とにかく熱いステージが繰り広げられた。恒例のカニエ様プロデュース曲メドレーも入れながら、本当にワンマンライブなみに充実した内容だった。アンコールまであったしね!! 1時間以上のステージの最後は"Touch The Sky"だった･･･ってかどうせなら、Lupe Fiasco登場すればいいのに!! どうやら観客は、カニエ様のステージで、お腹一杯になったようだった。ローリン姫も一応観ておこうか･･･そんなノリだった。　
Ms. Lauryn Hill ･･･FUGEESのメンバーでもあり、ソロとしても90年代後半に一世を風靡させた女性だ。とにかくシンガー、ラッパー、プロデューサー、マルチな才能に加え、学力、美貌も兼ね備え、更に子供まで生んで母親になった時は、私は本気で彼女に憧れた。しかし、このSpringrooveのステージに登場したLaurynは、私が期待していたLaurynの姿ではなかった。もちろん、ルックスはバッチリ!! トレンチコートにブルーのチェックのパンツを履いて、とってもLaurynらしいソウルフルな味を醸し出していた。バンドの人数も多く豪華だった。しかし･･･問題は歌!! ラップはまだ良しとして、この連日のライブですっかり声を失ってしまっていたのだ。声が出ないから、もちろん歌えない。彼女自身も自分の声に呆れていた様子だった。そんな彼女の姿を観ていられない人も多く、観客はどんどん減って行った。一緒に来ていたミチとイクちゃんも、「もういい。」と半分ご立腹状態で、会場を去った。私はなんとか彼女を最後まで見届けたかった。そして、私のような気持ちの人も観客には大勢いた。途中から少し声が復活し、復活したと同時に客は大きなエールを送った。そして"Killing Me Softly"も聴くことができた。"BLOCK PARTY"の時ほどの感動は無かったが、ちょっと聴けて嬉しかった。その他の曲でも、昔の素晴らしい歌声ではなくても、ローリン節というか、彼女の天性のSOUL VIBEを感じることができたしね。後半、また何人か観客が戻ってきた。そして姫を暖かく見守り、応援した。この気持ち、本来の順番で、カニエ様が控えている中だったら、絶対に生まれなかった気がする。

全てが終わったのが23時頃･･･オッと、そろそろ終電が･･･。一応会場の外で私のことを待っていてくれたミチとイクちゃんと一緒に駅に向かった。フェスは疲れるが楽しいナ♪
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http://blog.tsutaya.co.jp/sprgroove (←当日の写真がいっぱい）