エキストラ

素晴らしい眺めのオフィス

来年公開のハリウッド映画「SHUTTER」のエキストラを体験してきた。この映画は、タイのホラー映画のリメイク。監督は、パラサイト・イヴ落合正幸さん、舞台設定は日本。「THE GRUDGE」(呪怨)と同じスタッフで制作、同じく出演者がハリウッド俳優というパターン。ただ、「呪怨」は日本の原作だが、この「SHUTTER」はタイ原作であるという違いだ。日本のホラー映画は、ハリウッドでも確立したからね。それもこれも、、「リング」呪怨」など世界的ジャパニーズホラーブームを仕掛けた一瀬隆重さんのお力。今作は、今年のアカデミー作品賞「ディパーテッド」を手掛けたロイ・リーと日米敏腕プロデューサータッグで、20th Century Foxからの配給が決まっている。
私の高校の後輩ハッチが一瀬さんの下でハリウッド物の映画をここ数作携わっている関係で、この映画のことを知った。今作「SHUTTER」は広告代理店の設定であることから、広告代理店と業務について私に色々と取材したいと、1月頃2度ほど助監督の方にお会いしていたのだ。例えば、広告制作プロセスだったり、どんなミーティングがあるか、その場にはどういう役職の人が参加しているかなどのディテールも含めてね。当時は、まだキャスティングも決まっていない段階だったが、とうとう3月中旬から撮影を開始していて、広告代理店のシーンを何日かにわたって撮影するということで、今日一日エキストラとしてミチを誘い、撮影現場を見学してきたのだ。広告代理店のOL役・・・リアルでしょ?!?!  
今日は、3つのシーンの撮影を予定していた。エキストラは約60人ぐらい集結。朝一に撮影した春のシーン。思わず私、通りすがりの主役のJoshua Jackson扮するBENに声を掛けるという台詞までいただいた!!☆ のだが・・・ 監督がJoshに設定を説明しに行くと、"What's the point?!" と返され、即却下*・・・残念。さすがハリウッド俳優・・・プロフェッショナルで、意見がある人たちだと痛感。私は、そのまま背景に戻ったので、恐らく私は映ってないでしょう。
キャストはJosh Jackson(BEN)の他、David Denman (BRUNO)、John Hensley(ADAM)、奥菜恵MEGUMIと呼ばれていたので役名分からず)がいた。(※名前は後から調べたよ。)他にもメインの女性キャストがいるらしいが、この日の撮影現場にはいなかった。・・・とはいえ、この人たち、見たことがあるけど名前が分からず、我らの中ではJoshはPacey from "Dawson's Creek"、John Hensleyのことは"Nip/Tuck"-guyと勝手に呼んでいた。私はどっちのドラマも観てなかったので、Joshは他の映画等で顔は知っていたけれども、他に2名は全く分からなかった。いずれにしても、Josh、Davidの2人は、とても意見がある人たちなので、監督とのコミュニケーションは大変そうだった。常に通訳を通して話すことになるし、やっぱり言葉と文化の壁は大きいね!!
その後、秋のシーンを撮るというので、着替えてスタンバイはしたが、使ってもらえず・・・。なので、その間、色んな人とおしゃべりをし、外人の女の子と意気投合!! 楽しくギャルトークに花を咲かせ、日本では放送の遅れているAMERICAN IDOLの最新情報をキャッチアップし、Sanjayaの物真似をして爆笑!!(※インド人ハッカーが彼に投票を入れているじゃないかという噂もあるらしい!!)・・・待ち時間も有意義に過ごせた。ランチも新しく知り合った女の子たちと楽しくはしゃいだ。そして、久々に会うハッチとも、ゆっくりお話ができて良かった!!♪ 

ランチの後、即現場に戻るように指示があったのに、誰も来ない!! 何人か外人の女の子たちだけ。外は晴天の青空、ガラス貼りの素晴らしい眺めのオフィスで、のんびりと他の子たちと交流を深めて、それはそれで楽しかった。エキストラプロフェッショナルな人から、この映画が初めてだという人まで色々いたけど、皆個性豊かで面白ろい人たちだった。

誰も我々に何も指示をしない。すると他の人たちは3つ目のシーンのために着替えているではないか!! OH NO!!★ スタッフを捕まえて聞いてみると、「何で着替えてないの?!」と逆に質問返し。即パーティーのシーンにスタンバイし、そのままあらゆる設定で撮影し、夕方予定より1時間早く19時前には予定の3シーンを撮り終えた。
それにしても、エキストラには本当に色んな人がいた。もちろん待ち時間が多いから、合間合間に周りにいる人と会話を楽しむのだが、日本人の人の中にはエキストラを趣味としている人から、俳優の卵まで、外国人は、小遣い稼ぎだという人から、外人同士の交流の場としている人まで・・・とにかくバラエティー豊富だった。でも、正直広告代理店にいそうー!! っていうルックスの人と、絶対いないなー・・・っていう人といて、面白かった。疲れたけど、いい体験だったよ。ハッチ、ありがとね。