Marshalls U.S .Figure Skating Showcase 2007

Fallen Angels

アメリカのフィギュアスケーターたちが06/07シーズンを締めくくるイベント、Marshalls U.S .Figure Skating Showcase 2007が先月4月6日にペンシルベニア州・リーディングというところで行われ、今日J sportsでその大会の放送があった。全て真剣に見ていたわけではないが、横目で観ていた。もちろん、大会の全部を放送してくれたわけでなく、その3分の2ぐらいかな?! 久々にSasha Cohen (トリノ銀メダリスト)が滑ると話題となったのよね。 
Sasha Cohenは、今は演劇の勉強をしていて女優の道を目指しているらしい。でも、リンクの上にはほぼ毎日立っているから、かつて無いほど忙しい1年だったんだって。演技はまぁまぁ。Christina Aguilera 「Hurt」に合わせて滑ったけど、ジャンプは失敗するし、スケーティングも不安定だった気がする。しかし、前より大人っぽく、断然女らしくなった気がする。やはり女優としてのお勉強が生かされているのかな。しかし、2010年オリンピックはまた現役復帰したいと思っているらしい。へぇー。 
Emily Hughesもジャンプボロボロ。やっぱり世界選手権を終えると、気が抜けちゃってダメねぇー。しかし大学は志望校7校全て合格したとか・・・ Harvard, Yale, Princeton, Columbia, Cornell, Barnard College, NYU だってー!! この大会の時は、まだどこに行くか決めてないって言ってたけど、結局その後Harvard進学に決めたらしいね。ソルトレイク五輪金メダリストで姉のSarah HughesはYaleだし、他の姉はColumbia Law school行ってたり、兄と両親はCornell卒で、皆学業優秀な一家らしいからね。EmilyはHarvardはリンクに近く練習環境が良いのが決め手だと言っているらしいが・・・。スゴイねぇー。 
可笑しかったのは、今年初めて全米チャンピオンに輝いて、ノリに乗ってるEvan Lysacek衣装の黒いズボンを持ってくるのを忘れたらしく、なんとJohnny Weir(!!)から貸してもらったらしい。後のインタビューで、“They're a little short and tight.” とか言っていて、何で忘れたのか聞かれると、一言"Tired"だって。(笑) 
EvanとラブラブなTanith Belbin & Ben Agostoは、HIP HOPにチャレンジ。と言っても・・・Justinの"Sexy Back"と"My Love"のメドレー。皆からHIP HOPはスケートに合わないと言われているけど、将来ブラッシュアップして試したいとTanith。・・・いや、今の出来じゃ、当分は無理な気がした。確かにHIP HOPの縦ノリは、スケートのスムーズな流れと逆行している。でも、スムーズな流れの中にポイントで縦ノリを入れるっていうことは出来ると思う。しかし、TanithとBenは恐らくHIP HOPはたいして踊れないんだと思う。本人たちが踊れて、HIP HOPを踊れる振付師がいれば、実現は可能だと思う。誰か・・・チャレンジして欲しい。 
ジュニアの子達も何人か滑ったらしいが、放送されたのは、今年世界ジュニアチャンピオンになったCaroline Zhangだけ。荒川静香で有名になった"You Raise Me Up"を滑った。 まだ13才で、スケーティングもインタビューもどうしようも無いぐらい幼い。でも、ジャンプは跳べるし、スピンはスーパー上手い!! 第2のMichelle Kwanになりそうな予感。でも彼女、全米ジュニアでは、同じく13才のMirai Nagasuに負けた。彼女の演技も観たかった〜。っていうか、この2人・・・間違いなく天才である。やっぱりアジア系って強いなぁー。 2010年になったらCohen復帰とか、それまで村主章枝も頑張ると言っているけど、間違い無く真央ちゃん、キム・ユナミキティを含めた若い層、しかもアジア系の顔が表彰台を賑わかせる気がする。 
Evanに気安く衣装を貸してあげたJohnny Weir。彼は、地元ペンシルベニアの小学校1年生を後輩として、このショーに招待した。でも、希望者が多かったため、作文コンテストを実施したらしい。当時Johnnyを教えていた先生も涙して彼の演技を観ていた。そんなJohnnyはショーの後半で、仲良しの全米2位アイスダンスカップMelissa Gregory & Denis Petukhov と一緒に"Fallen Angels"というナンバーを滑った。このカップルの今年のフリーの衣装は、なんとJohnny Weirがデザインしたものであったり、本当にプライベートでも仲良し。この3人は東京の世界選手権から帰国する飛行機の中で、このナンバーのアイディアを思いついたのだとか・・・。練習期間5日しかなかったらしいが、ステキなナンバーだった。ブルーのお揃いの衣装は、きっとJohnnyのデザインだろう。そもそも、アイスダンスとシングルの選手が一緒のナンバーを滑ること自体珍しい。でも、とっても上手い演出で、この日一番のナンバーだったと思う。 
Johnnyと言えば、その女性っぽい雰囲気のスケーティングに私は昔全く興味が無かったのだが、彼のホームページを見てから、一気に彼への興味が沸いた。凄く繊細で、色んなことを感じていて、それを一生懸命長々と彼のJournalに綴っているのだ。とにかく面白い!! Christina Aguileraが大好きで、"favorites"のところを見るだけでも彼のキャラが分かるかと思う。最近は、彼のMySpaceページがアクティブになっている様子。このMarshallsのショーで、彼の衣装のジッパーが直前に壊れたことや、Evanにパンツを貸した話まで、色々書いてあるゾ。この愛すべきキャラは貴重な存在である。皆さん、要チェック!!★  
Johnnyのホームページ→ http://www.figureskatersonline.com/johnnyweir/ 
JohnnyのMySpace→ http://www.myspace.com/officialjohnnyweirmyspace