Anya Hindmarch&エコバッグ

I’m Not A Plastic Bag (Japan)

すっかり世間のお騒がせのアニヤ・ハインドマーチ「I'm Not A Plastic Bag」と書かれたエコバッグ・・・* 
ちょうど先週末・・・このバッグを欲しがっていたオリブが、発売初日の朝9時過ぎにお店に電話して、早朝5時から並んでいる人がいるぐらい人気で驚いたことを話していた。・・・そもそも私は、アニヤからエコバッグが発売されていたことを、この時初めて知った。後から写真を見て、「あぁーコレね!!」って思ったけど、それがアニヤのモノだと知らず、すっかり乗り遅れていた私・・・* しかし、世間の注目度は恐ろしいほどだった!!★ そして、その現象をひたすら話題にしたメディア・・・連休明けの火曜、けしてオシャレとは言えないオジサンたちまで、皆このバッグの存在を知っていた。それが結果的に、今週全国発売、更にネットで発売し・・・人々が殺到して大混乱、バッグも全て即効完売したというではないかーっ!! そしてまたその様がメディアに取り上げられ、挙句の果てに「ブランドのエコバッグの意味って?!★」みたいな是非論が繰り広げられる始末に・・・* このバッグの存在に肯定的だった私でさえ、人々の異常なほどの買いあさりぶりに引いてしまった。誰か買えた人・・・いる?!?!★ 
そもそもAnya Hindmarchはイギリスの「Be A Bag」という写真プリントのバッグで火が付いたブランド。2001年ぐらい(?!)、日本でこの「Be A Bag」が発売された当時、こぞって集英社女性誌編集長や集英社の雑誌を主に担当しているスタイリストやライターさんが面白い写真(ペットの写真、旅行の写真、パーティーの写真等)のプリントバッグを作り、誌面に載せて流行らせていたナァ。(※彼女たち、実は色んなブームを仕掛けてます・・・。)プリントバッグが流行った結果、店舗が広がり、今や全国各地で売っているブランドへ成長したのだ。 
そして、今回の「I'm Not A Plastic Bag」の主旨は、ECOショッピングのたびに発生するレジ袋の消費を抑制できるように… という願いがこもった商品だからこそ、原価(日本では2,100円)で売っているのだ。先ほど私は「肯定的」だと書いた通り、このバッグはデザインも可愛いし、とても良いアイディアだと思う。エコバッグは最近注目を集めているものだけど、小さく折りたためるものはなんだか小さいし、だけど大きなズタ袋を持って買い物に行くのは少しダサかったり・・・。そんな中で、大きいサイズで、生地がしっかりしていて、持っていてもオシャレなエコバッグって、密かに今までありそうで無かったからね!! しかも、国によって色が異なる(※日本は緑)っていうコンセプトも楽しいじゃない!!
でも、日本の場合・・・スーパーやコンビニで、何でもすぐビニール袋に入れてくれるから、正直このバッグが有効的に使用されるかが疑問視されるのも事実だ。そもそも、日本ほどビニール袋を消費している国は、他にあるのかな?!・・・っていうぐらい、ビニール袋使ってるよね。スーパーに行けば、余分にビニールくれたり、重い物の場合ビニールを2枚重ねにしてくれるときもあるし、コンビニでは温かい物と冷たい物で袋を分けてくれるからね。それに比べて、私が子供の頃に住んでいたスイスでは、スーパーの紙袋は有料だ。しかもビニールではなく紙袋。つまり袋無しで買い物には行かないのが常識だったけどね。
オーストラリアのスーパーで売ってるエコバッグは頑丈でいいよね!! 私も2年前オーストラリアに行った時に買って来たよ。たまに東京でもこのエコバッグを使用している外人さんを見かけるしね。つまり、海外の方がエコへの取り組みは進んでいるのだ。日本においては、紀ノ国屋が唯一エコに取り組んでいるスーパーではないか?!?! ちゃんとエコバッグも販売しているしね。袋が無い場合、ちゃんと無料で紙袋に入れてくれるけど、ちゃんと茶紙の紙袋なところが偉い。いずれにしても、スーパー等がエコへの取り組みを始めて新しい常識を作らないことには、日本でのエコバッグは、ただの“オシャレバッグ”にしかすぎなくなってしまうわけだ。