奈良・鹿・雅楽

奈良の可愛い鹿

子供の日、今日は奈良を訪れた。奈良って、何年ぶりだろう?! 少なくともここ10年は来てないね。何故奈良かというと、母親がここ4年ぐらいという楽器を奈良で習っていて、毎年子供の日は、奈良の春日大社で演奏会が行われるからだ。題して子供の日舞楽演奏会」。母親はまだ暦が浅く下手なので、舞楽の部で踊りの伴奏メンバーとして、後ろの方でさり気無く吹かせてもらうだけなのだが、日本伝統の雅楽を見学する良い機会なので、観に行くことにしたからだ。「鹿男あをによし」のお陰で個人的にも少し奈良ブームだったしね。(※ちなみに原作の本は、3分の1まで読んだよ。)

 お昼12時頃、近鉄奈良駅に着いた。久々に近鉄奈良線に乗ったが、学生の頃5年間通学に利用していた電車なので、非常に懐かしい想いに浸ることができた。その後、奈良公園の鹿とふれあいながら、春日大社まで歩いた。駅に近いところにいる鹿たちは、とても大きく、堂々としていた。人に触られようが囲まれようが、お構い無し!! 鹿せんべいも食べ過ぎるせいか、全く興味無し。それでも、めちゃくちゃ可愛いけどね。しかし、参道を進むに連れて、もっと野生らしいキャシャな鹿ちゃんたちが多かった。奈良の鹿は、お辞儀をすすというが、一匹にはお辞儀してもらったわ。鹿せんべいを持ち合わせてなかったので、申し訳無かったが・・・。

残念ながら、昨日まで良かった天気はイマイチ。本来天気が良ければ春日大社の中の神苑の中の舞台で行われることになっていたのだが、残念ながら雨が予想されていたため、普通に室内会場で行われることとなった。とはいえ、がキレイに咲いているという神苑を通り抜けて、会場に行くことにした。演奏会が1時から始まるとのことで、あまりにも時間が無かったが、一応キレイな藤は一応写真に収めた。 

さて、子供の日舞楽演奏会・・・まず最初は、管弦の部で始まった。つまり、踊りは無く、演奏だけ。太食調音取(たいしきちょうねとり)という音調を整え和すことを目的として演奏される前奏曲のようなものから始まり、その後は嘉辰(かしん)という朗詠(歌があるもの)があった。そして、次は舞楽舞楽には、左舞と右舞というものがある。左舞は、中国から伝わった踊りで、赤い衣装を着て、左足から踊るものであり、右舞は朝鮮半島から伝わる踊りで、緑の衣装を着て、右足から踊る踊りである。どうやら、一度左舞と決まったら、その踊り手はずっと左舞しか踊らないらしい。つまり左と右を両方こなす人はいないのだとか・・・。もう一つの違いは、左舞の演奏にしか笙が使われないのだ。つまり、私の母親はこの伴奏隊で一生懸命吹いていたのだが、左舞の時しか演奏しない。常に左舞と右舞は交互に行われるため、1曲ごとにお休みだ。まず、この日は最初に振鉾(えんぶ)といって、それぞれ左と右の人が出てきて鉾を振って踊るものから始まり、その後は子供の日ということもあり、子供の踊りがあった。まずは迦陵頻(かりょうびん)という左舞で、4人の童子が鳥の羽を背中に付けて踊るもの、その次は胡蝶(こちょう)という右舞で4人の童子が蝶々の羽を負って踊るものを見た。小学生が一生懸命緊張しながら、なんとか踊る様子は、まるで学芸会を見ている親の感覚のような気持ちになった。子供の舞の後は、女性たちによる賀殿(かてん)という左舞、そしてその後は胡徳楽(ことくらく)という、ちょっと変わった半分パントマイム劇のような左舞・・・これが40分ぐらいの長いもので、しかも座りながら演技をしているので、私の席から全く見えないからちょっと退屈に・・・。最後は、長慶子(ちょうげいし)という舞楽の会の終わりの曲で締めくくられた。1時から始まって、終わったのが4時前。非常に長かったが、こういう日本の伝統芸を観たことも無かったので、それはそれで新鮮だった。 


雅楽演奏会が終わり外に出たら、天気は更に悪化していて、雨がざざ降りだった。とはいえ、せっかく初めて春日大社を訪れたので、本堂でお参りをして帰ろうと思った。本堂の中では、神様にお手紙を書く場所があり、しっかりとお手紙を書いちゃった☆ 鹿みくじも引いてみたら、末吉であまり良い内容ではなかったので、しっかり結んできたよ* その後も、非常にキレイでスピリチュアルな雰囲気を味わえる春日大社の敷地を雨の中歩き回った。雨のせいか、非常にグリーンの匂いが漂い、美味しい空気を吸って、良い気分を味わった。自然のパワーを感じたね。そして帰りに本堂から戻る坂道を、一匹の鹿ちゃんがお供してくれた。私の歩く隣に一緒について来て、下の鳥居まで一緒だった。本当にキュートだわ〜☆ ・・・その後、うろうろ奈良の空気を吸い、穏やかな気持ちで駅まで戻った。参道にいた鹿たち、興福寺周辺の鹿たち、皆草を食べたりディナー・タイムを楽しんでいるようだった。そして、近鉄奈良駅に着いた頃には、もう夕方6時近かった。  

再び近鉄で京都まで戻った。母校である同志社大学ラグビー部の練習帰りの学生たちと電車で一緒になり、再びめちゃくちゃ懐かしい気分になった。皆、当時のラグビー部の仲間たちを思い出させてくれるような雰囲気を持っていて、こういうタイプいたよなぁー・・・とか色々思い出したり。最近の学生たちは、私の頃と世代が異なり、最近の新入社員を見てもギャップを感じていた。でも、ここで見た学生たちは、世代は違っても、同じような空気感が漂っていて、ホッとしたというか、なんだか無償に嬉しかった。 

京都に帰って、夜はチヒロちゃん、ヒロコちゃん+彼と一緒に四条烏丸でご飯を食べた。ヒロコちゃんたちは臨時の仕事が終わって9時頃の合流となった。ヒロコちゃんの嬉しい婚約の報告もあり、早速来年のゴールデン・ウィークの予定を予約されてしまった!!☆ 本当に、おめでたく嬉しいこと。しかし、どんどん独身の友達が減る寂しさも感じる今日この頃・・・。
ところで、私はこの連休で、ゆっくり過ごしたので気分はずいぶん回復した。しかし、それでもヒロコちゃん、チヒロちゃんからは、珍しく私が疲れていると心配されてしまった。・・・脱ヒッキーには、おしゃべりしながらできる習い事が一番だと、週末ごとに料理・お花・着付け・一筆書と色んな習い事を楽しむチヒロちゃん。何しようかねぇー?!?!★