NO COUNTRY

No Country for Old Men

今日は水曜(=映画1,000円)・・・ってことで、久々に仕事帰りに映画を観て来た。観た映画は、今年のアカデミー賞総なめA COEN BROTHERS FILM「No Country for Old Men」さすがR-15指定だけあって、かーんなり怖くて恐ろしい映画だった!!★ イヅミ、ミチ、イクちゃんと女子4人で観に行ったけど、本当に一人で観なくて良かったわ〜。それぐらいキツイからっ!! これから観る予定の人、女子一人で観るのはやめておくことをお勧めするよ。
何が怖いかっていうと、ただひたすら人が殺されるシーンが連発されるだけでなく、殺し屋と逃げる男の間の描写がいちいちスリリングで、常時ハラハラドキドキ状態で展開されるからである。そして、何より最も怖いのが、Javier Bardem演じる殺し屋Anton Chigurhっていうモンスターのような男の存在!!★ とにかく会話も理屈も通じない、何の意図も無く人を殺すことができる化け物のような男。私は、この男が何かこの世の中にある理屈では片付けられない、人間では太刀打ちできない、大きな悪の力を比喩的に表現したような創造物のように感じた。ただ、人間では太刀打ち出来ないという意味では災害等の自然現象も同じだと考えられるが、リアルな人間の姿“殺し屋”として描かれているからこそ、とてつもなく恐ろしく怖いのである。そんな中、現実に無力さを感じながらもマジメに生きてきたTommy Lee Jones演じる保安官、そしてヤバイことだと知りつつも、大金に目が眩んだ為に必死に逃げる羽目になったMoss、人間のプライド・意地・弱さ・無力さを同時に表現している映画でもある。とにかく内容の濃い映画だったが、私にとっては、感動や感心する以前に、恐怖心を煽られた映画に終わった。この映画が、作品賞や監督賞のオスカーを取ったとはねぇー・・・。