コクーン歌舞伎「夏祭浪花鑑」

コクーン歌舞伎「夏祭浪花鑑」

渋谷・コクーン歌舞伎 第九弾「夏祭浪花鑑」を観に行った。今まで歌舞伎というものを観たことが無かったのだが、一度は観たいと思っていたところ、イクちゃんに誘ってもらい、チケットを取ってもらった。特にコクーン歌舞伎のようなカジュアル歌舞伎なら、歌舞伎素人でもとっつきやすいだろうし・・・。 

しかし、平日18:30開演・・・かなり仕事を早く切り上げるべく心していたのだが、結局色々不運が重なり、19時にようやく会社を出るという悲劇・・・会場に着いたのが19:35頃で、大遅刻という結果となった。会場に到着したら、袖から出るためにメインの出演者たちが普通にロビーに座っていて、ちょっと焦った。もう半分は見過ごしていた。前半にしか出てきていない登場人物がいっぱいいたというのに・・・。

観終わって、更に前半を見逃したことを悔やんだ。なぜ・・・って、それはストーリーが付いていけない以上に、本当に予想以上に面白かったから!! 歌舞伎を完全にエンターテイメントとして表現しているのだ。中村勘三郎も素晴らしいんだけど、何よりその演出に感動した。演出・美術の串田和美さん・・・素晴らしいね!! どのシーンも、まるで一枚の絵を見ているような美しさで表現されているような色と光の使い方が絶妙。更にどのシーンも表現方法が異なって、全く飽きがこない。歌舞伎という名のミュージカルを見ているような派手さがある。・・・中村屋〜★ そして、義理の父親役の笹野高史の演技は上手すぎ!!

このコクーン歌舞伎「夏祭浪花鑑」は、1996年に初演したらしく、2003年に更に演出をブラッシュアップし、ニューヨーク公演の後、今年はベルリンとルーマニアで公演して、大成功を収めたらしいね。ベルリンで公演しただけあって、最後の締めが、いきなりベルリン風なのがお茶目で、“祭り”だね!! 
次回も絶対コクーン歌舞伎、観に行きたいと思った。