フェルメール展 

夜、フェルメール展〜光の天才画家とデルフトの巨匠たち〜 @東京都美術館 に行ってきた。8月から開催されていたが、来週で終わっちゃうということもあり、駆け込みで・・・。しかし、連日すごく混んでいるとのことで、金・土の夜が比較的空いていると聞き、閉館20時のところ、19時に東京都美術館に着いたら、10分待ちで入れた。(※通常は1時間待ちとかなんだよね・・・。)10分で入れたと言っても、中に入っても激混みで、なかなか絵の世界に浸れるほどのゆとりを許さない状態なんだけどね。  
私は特にフェルメールのファンでは無いが、母親がフェルメールの大ファンであることから、私が子供の頃からヨハネス・フェルメールという画家も存在は知っていたし、実際に小学生の頃、ルーブルやウィーンで絵を観たのも覚えている。何しろ世界で30数点しか無いフェルメールの絵の内、7点も今回日本に来ているということで、非常に貴重で人気の展覧会だ。(※前回のフェルメール展は、1点しかなかったが、それでも「牛乳を注ぐ女」という名画だっただけに、人々が殺到したんだけどね。)先日、母親も東京で観ていて、観ておく価値はある・・・と言っていたので、足を運んだ。 
今回の展示は、フェルメールの7点がもちろん目玉なのだが、その他同じような時代に生きたオランダのデルフト・スタイルの画家たち、カレル・ファブリティウス、ピーテル・デ・ホーホ等の作品もある。同じ時代の作品なだけに、描かれている人の生活や服装等から、その頃の世界が少しイメージでき、面白かった。
そして、フェルメールの作品・・・やはり他の画家の作品とは異なる、味わい深い絵画だった!! もちろん左上から注がれる光等、ある種ワン・パターンな感じもするが、その繊細さと、絶妙な空気感の描写は見事だ。なんだろう・・・フェルメールの作品は、ふわっとしていて、リアルさがありつつも、プラスアルファの個性が足されているというか・・・不思議な魅力を持っているよね。今回の展示7点の中での目玉作品は、恐らく「ワイングラスを持つ娘」だと思われるが、私個人的にはリュート調弦する女」が最も面白い作品だと思った。地味なんだけど、近くで観ると、不思議な魅力が漂ってくる。それはやっぱり表情だったり、空気感だったり・・・。あと、フェルメールの作品では珍しい風景画の「小路」もとっても素敵な魅力を持った作品で気に入った。
フェルメールや同じ時代のオランダ画家の作品を観て、再び「真珠の耳飾の少女」の映画が観たくなった。一瞬DVDをレンタルしてお家で観ようかとも思ったが、DVDプレイヤーが故障していることを思い出し、小さいノートPCで観るのは厳しい作品なので、絵画に浸ったところで留めておいた。絵画って、動くわけでも音がでるわけでも無い一枚の絵の表現にしか過ぎないんだけど、不思議な魅力を放つから面白いよね。私、絵画鑑賞が特別好きなわけじゃないんだけど、そんな私でも絵画の魅力で胸一杯になったよ!!☆ 
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