SHINE A LIGHT

SHINE A LIGHT

The Rolling Stonesドキュメンタリー映画「SHINE A LIGHT」を観てきた。監督は、MARTIN SCORSESE。ニューヨークのBeacon Theaterという小さめのコンサートホールで行われたライブのドキュメンタリー映画だ。私はストーンズのファンじゃないし、曲もほとんど知らない。友人に誘われ、一度来日公演(@東京ドーム)を観たことがあるぐらい。でも、この映画は予想以上に、かなり良いと思った。
その良かった理由には、もちろんThe Rolling Stonesの魅力もあるのだが、やっぱりスコセッシ監督の味付けがキーだと思う。例えば、映像の撮り方。あらゆるアングルからカメラで捕らえているので、ステージ上からの視点はもちろんのこと、メンバーそれぞれの一瞬みせる素敵な表情をしっかり抑えている。更に、ライブ前のバックステージはモノクロで撮影しているのに、ライブ後はバックステージはカラーのままというのもテクニックだよね。また、スコセッシ自身のユーモラスな演出・・・ライブ前は、めちゃくちゃ笑えるコミカルなシーン(台詞)が多い。スコセッシも、自分自身のお茶目でキュートなキャラを良く理解しているよねー!! そして、編集や構成も素晴らしい。随所に、The Rolling Stonesのメンバーの過去のインタビューが盛り込まれているのだが、最初の方でまだデビューして2年ぐらいのMick Jagger「2年もバンド続くなんて思わなかったー。後1年ぐらいかな。」的なこと言っているインタビューを挟んだ直後、60代バリバリ現役ライブシーンに戻る。そして、終盤には1972年のインタビューシーンで、60才になってもまだ今と同じように続けていることを想像できるか?と聞かれて、Mick Jagger「Easily!!」と自信満々に答えている。そしてまたライブが締めくくられる。この2つのインタビューの挟み方が絶妙で、かなり気に入った。 
それにしても、The Rolling Stonesって偉大だよね。彼らがROCK 'N ROLLを生み出したし、やっぱりその音楽は、オジサマになってもカッコイイ!! Mickの腰クネクネダンスとパワフルさ・・・あの体力には本当に感心する。あと、今回の映画で新たに驚いたのが、Mick JaggerやKeith Richardsの若い頃が、とてもカッコイイということ!! もちろん、今でもメンバー全員チャーミングでカワイイ感じなんだけど、若い頃は予想以上にイケメンだった。私は、The Rolling Stonesといえば、既にしわしわのオジサマたちしか知らなかったんだけど、昔あれだけ格好良ければ、そりゃ〜人気者になるわ!! 若い頃のライブ演奏映像も観たくなったよ。
そうそう、Christina Aguilera共演シーン、映画を観る前からかなり注目していたんだけど、Mick、かなり嬉しそうだったわ〜* ストーンズ・ファンじゃないだけに、生でライブを観るよりも楽しめる映画だった。「SHINE A LIGHT」、お勧めです。

http://www.shinealight-movie.jp/