世界フィギュア2009 

世界フィギュア2009

今年の世界フィギュアスケート選手権、興奮のWBCの決勝直後に同じロサンゼルスで開催された。WBC決勝は本当に盛り上がったねー。あの日は、昼間から仕事にならなかったね!! ダルビッシュが外したせいでの延長・・・そこでイチローのハイライト!! イチローのあのシーンのための延長戦だったんだろうね。侍JAPAN、V2オメデトウ!!
さて、本題の世界フィギュアについて、色々感想を述べておこう。
まず、全体的に言えることだけど、トリノ五輪から3年が経ち、トップ選手が代替わりし、最初はつまらなかったけど、やっぱりオリンピックまであと1年ともなると、盛り上がってきた感あるねー。
特に女子シングル!! 正直、ジュニア選手権かといわんばかりのティーネージャーたちばかりになって、相当ツマラナイ感じだったけど、真央ちゃんもこの3年で本当に上達したし、キム・ヨナもパワーアップ。そして、Joannie ROCHETTEochetteにいたっては、想定以上の上達ぶりで、本当に驚くよね!! 去年まで中野友加里と同じで、めちゃくちゃ上手だけど、トップ3には入れない存在と思っていたけど、見事にYu-Na KIM浅田真央Carolina KOSTNERと肩を並べられるまでになったもんね!! そして、何より一番嬉しかったのは安藤美姫の成長ぶり!! 元々天才な彼女だけど、精神的にも弱いせいか、ここ近年なかなか思うように成長できてなかったけど、ここで思いっきり立て直したよね。正直、今シーズンも彼女にそんなに期待はしていなかった。でも、今年の世界選手権でのショート、フリー、共に凄く良かった。今までは表現したい気持ちに身体が付いてきていなかった気が見受けられたけど、今回は表現したいことと、実際の滑りが非常にマッチしていて、その相乗効果で、今シーズンのどの大会の演技とも比べ物にならないぐらい上手だった。これによって自信を蓄え、更に来年に向けて頑張って欲しいものだ。キム・ヨナもやっとのことで、初金メダル!! ・・・良かったね。しかも、女子史上初の200点越えの207.71 点!! 彼女の今シーズンの頑張りを観て、本当に報われて良かったなーって思う。いつも冷静なのに、表彰台で泣いていたのが印象的だったね。そして、真央ちゃん・・・残念だったね。点数も思うように出なかったのは、来年への課題だね。でも、真央ちゃんはもっと輝ける伸びシロがある選手だからが、更に頑張ってくれるでしょう。 

更に今回私が感動したのが、ペア。ドイツのAliona SAVCHENKO / Robin SZOLKOWYペアの演技だね。彼らはとってもパワフルなペアだけど、今年の映画「シンドラーのリスト」の音楽を使用したフリーには脱帽。男性が途中ステップで転倒したのがもったいないけど、そんなのは関係無いぐらいのパフォーマンスに圧倒された。こんなに情緒のある演技もできるのだと改めて感心した。彼らが優勝できることは分かっていたけど、それ以上に今回の演技で、すっかり私のお気に入りペアに昇格した。3位にロシア代表日本人の川口悠子スミルノフ組が入った。快挙だよね!! 本人たちは3位という結果に、非常に悔しがっていたけど、演技の出来からして、2位の中国ペアよりも明らかに劣っていたと思うし、妥当な結果だったと思う。ところで、名前の表記が、Yuko KAVAGUTI / Alexander SMIRNOVなんだよね・・・「KAVAGUTI」って、ロシア風アレンジなのかしら?! 

アイスダンスもなかなか面白かった。まず、去年は怪我で棄権したロシアのOksana DOMNINA / Maxim SHABALINが、コーチをアメリカのTanith BELBIN / Benjamin AGOSTOと同じコーチについたんだってー?! 結果ギリギリの戦いの中で、ロシア1位、アメリカ2位という結果。同じコーチの元で世界1位・2位を争うっていうのが、凄いよねー。そして、女性Oksanaの髪の毛が赤茶色になっていたのも驚きだった。あのプラチナ・ブロンドのロングヘアがかなりインパクトあったと思うのに、何故染めたんだろう?! しかし、BELBIN / AGOSTOフリー「トスカ」・・・あんまり彼らのお似合いの曲じゃないと思った。彼らには、明るく若さ溢れる元気な曲を使って欲しい。一番面白かったのは、去年同様3位になったカナダのティーン・カップTessa VIRTUE / Scott MOIR。去年のフリー「シェルブールの雨傘」のあの反則技ロマンチックは止まらない系プログラムとは全く異なる今年のコンテンポラリーなクール系のフリー。全身黒の衣装で、とにかくカッコイイ。男性がイーグルのポジションになるリフト、あれ、凄いね!!★ 本当にビックリしたよー。この若い2人、こんなにクール系のプログラムを滑るんだーって感心した。さすが、まだティーンなのにペア暦12年!!

最後に、男子シングル。これに関しては、残念ながらパワー・ダウンだねー。高橋大輔は怪我で出場していないし、Stephane LAMBIELJeffrey BUTTLEは引退しちゃったし、Johnny WEIRはUS代表になれなかったし!! でも、代わりにEvan LYSACEKが頑張ってくれた。4回転は回避したものの、ショートもフリーも素晴らしい出来で、去年怪我で出場できなかった悔しさも、全部出し切った感じ。あそこまでのパワーを見せ付けられたら、優勝はご褒美だと思う。4回転の迫力で、いつもパワフルな男性的スケーティングで楽しませてくれるBrian Joubertは、最後の転倒がもったいなかったから少し同情するけどね。日本の小塚崇彦織田信成は、悪くはなかったけど、ベストの演技では無かったね。織田信成の4回転・3回転コンビネーションはお見事だったけど、コンビネーションジャンプを1つ多くしてしまったり・・・。でも、彼らの課題は、やっぱり表現力だと思う。やっぱりLYSACEKと比べると、表現したいことが観ている方に伝わってこない。織田信成は本来もう少し出来るはずだけど、今年のプログラムはとにかく彼に合ってないと私は思う。残念だけど、来年に向けて更に成長できる器のある選手たちなので、頑張って来年こそ表彰台に立って欲しいナ。 

・・・来年はバンクーバー五輪。私の中ではトリノ五輪ほど盛り上がってなかったのだが、今年の世界選手権を観て、来年が少しづつ楽しみになってきたよ〜♪